焼酎ブームの背景
焼酎ブームが到来し、出荷量で清酒を抜き、甲類焼酎の優勢はしばらく続きます。
続くどころか、1977年には宝焼酎の「純」が大ヒット。おしゃれなボトルや宣伝効果もあって、若年 層にまでブームが広がります。
そのブームが醒めないうちに、居酒屋で「酎ハイ」や「サワー」が大ブレイクします。まさに時代は甲類焼酎の天下といった様相でした。
じつは乙類も1971年に「本格焼酎」に改名して巻き返しを始めてはいましたが、実を結ぶのはかなりあとになってからでした。
1983年頃に減圧蒸留の技術が確立され、香りの穏やかなマイルドな味わいの本格焼酎が造られるようになりました。すると、それまで臭いが嫌いといって敬遠していた人たちのなかに、本橋焼酎の深みのある味わいがいいと気づく人たちが現れ始めます。
90年代に入ると人々の価値観や嗜好が多様化し、いわゆる「オヤジギャル」といった人々も登場し、焼酎人気は確実に若年層や女性の問に広がっていきます。
次に、減圧蒸留による飲みやすい焼酎で焼酎の扉を開いた人々が、昔ながらの常圧蒸留が醸し出す深い味わいにも関心を示し始めます。
こうした動きを一過性のものにしてはいけないと考えた蔵元から、ていねいに造られたおいしい本格焼酎が生まれ、そのうちの何種頬かがいわゆる「プレミアム焼酎」として、マスコミなどでも騒がれるようになりました。こうして本格焼酎のブームに火がつきました。
国税庁によると、焼酎の出荷量は1999年から5年連続で増加しており、2003年にはついに清酒(日本酒)を上回ったのです。じつに半世紀ぶりのことでした。
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